わかってほしい、ぼくのこと

僕の感覚過敏について
            金坂 律


目   次
まえがき

第一章  感覚過敏の種類

 1-1 視覚過敏

 1-2 聴覚過敏

 1-3 味覚過敏

 1-4 触覚過敏

 1-5 嗅覚過敏

 1-6 前庭感覚

 1-7 固有感覚


なかじめのかわりに
        金坂 光




コラム1
書字障害で大変な事




1-6 前庭感覚
「前庭感覚」というのはちゃんと椅子に座ったり、
自転車に乗ったりする基本の動作です。
僕は調子が悪かったりするとちゃんと椅子に座れずに
ダラ〜っとなってしまったり、椅子の上で動いてしまいます。
ADHDからきているのではありません。
緊張しないと動いてしまうんです。
また、椅子にまっすぐに座れません。
だから気にしていないと姿勢が崩れてしまいますから、
いつも気にしていなくてはいけません。

前庭感覚が鈍麻な時はダラッとした姿勢で本を読んだり、
食事をしたりすることがあります。
また、食事をしていてこぼす時もあります。
その姿勢で勉強したりもします。これは不真面目で
しているのではありません。
勉強に集中すると姿勢が保たれなくなってしまいます。
緊張しても、体調が悪くても、同じように姿勢を保つことが
難しくなります。
これは、背中の横の筋肉が弱いのと脳からの
「その筋肉を固くしておくように」という指令が
届きにくいからだと僕の先生が言っていました。
(学校の先生ではないですけど、僕には学校の先生以外にも
色々な先生がいます。困った時に相談に乗ってくれる
療育センターの先生方と、川崎にある「クリニックかとう」
の先生や、LD発達相談センターの先生、
それから小学校の支援級の先生と介助員の人たちです。)


前庭感覚を鍛えるためにやっているのは「感覚統合訓練」
のひとつ、トランポリンやバランスボールで跳ねたり、
乗ったりする事。
家ではバランスボールに乗ってテレビを見たりしています。

立てなくなる事もあります。ときどき起きる時には
立つために手伝ってもらいます。
つまり「足の裏を床につけて」とか「ひざを曲げて」
とか教えてもらってから、手を持ってもらって起き上ります。
不思議ですか?
inserted by FC2 system