わかってほしい、ぼくのこと

僕の感覚過敏について
            金坂 律


目   次
まえがき

第一章  感覚過敏の種類

 1-1 視覚過敏

 1-2 聴覚過敏

 1-3 味覚過敏

 1-4 触覚過敏

 1-5 嗅覚過敏

 1-6 前庭感覚

 1-7 固有感覚


なかじめのかわりに
        金坂 光




コラム1
書字障害で大変な事




1-4 触覚過敏
触覚過敏(=鈍麻)の基本は、暑さ寒さや自分の体温が
わかりにくいので真夏に長い間サッカーをやっていたりします。
そうすると体的には暑さで疲れていても、気づかず
に倒れるまで続けてしまいます。
風邪で熱が出ていても同じように動けなくなるまで遊んでいます。

水の入っているコップを持っているときに、中の水の容量が
わからず平気で横にしてしまうことがあります。
これは後で書く固有感覚の問題と触覚鈍麻のダブルパンチです。
こぼしたからといって怒ってはいけません。わからないんですから。
「こぼれたから拭こう」とか優しく対処してください。
そうすれば僕でもパニックを起こさずに済みます。

ちなみに僕も触覚が過敏になることがあるんです。
それは大体、調子が悪いときです。
苦手な人が隣に座るだけでがまんできなくなったり、
背中を触られただけでパニックになってしまう事もあります。


もしあなたがパニック状態の触覚過敏の人を見かけて、
触ったとしたら、その人はパニックがもっと増します。
この時、なぐさめようとした時も同じ結果です。
つまり、どんな理由であろうと触ってはいけません。
体のどこであろうとダメです。でも話しかけるのはO.K.です。
例えば、「静かな所に行こう」とか、場所を変えるように
優しい声で言ってあげてください。


学校で一番触覚過敏に関係することは『のり』です。
皆さんは「?」と思うかもしれませんが、図工などで使う
あの『のり』です。
スティックのりは何とか大丈夫ですが、容器に入っているのりは
全くダメです。
ふたを開けて少しでも指に付こうものなら「んにょわぁぁ〜っ」
っていう感じで耐えられません。
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