わかってほしい、ぼくのこと

僕の感覚過敏について
            金坂 律


目   次
まえがき

第一章  感覚過敏の種類

 1-1 視覚過敏

 1-2 聴覚過敏

 1-3 味覚過敏

 1-4 触覚過敏

 1-5 嗅覚過敏

 1-6 前庭感覚

 1-7 固有感覚


なかじめのかわりに
        金坂 光




コラム1
書字障害で大変な事




1-3 味覚過敏
僕は、味覚過敏が大体『過敏』なことが多いです。
『鈍麻』なことはほとんどありません。
これは好き嫌いとは違って、直そうと努力してもなかなか直りません。

僕の苦手な食べ物

食塩(天然塩だったらOK)
マグロの刺身(最近では)
かぶ(とれたての小さいものなら大丈夫)
大手のファーストフード(モスバーガー、ミスタードーナツ以外)
香辛料(なぜか決まったインド料理店では大丈夫)
ピーマン・パプリカ・ししとう
冷凍や缶詰の野菜、果物
剥いて時間のたった果物
グリーンピース
豆腐以外の大豆製品
マヨネーズ
ごま
だし入りみそ
干ししいたけ

これらのものは大体口に入れても出てきてしまいます。
料理に入っていてもわかってしまいます。
今のところ、せんべいは2社のものだけを食べています。
だしをとる昆布も、お米も決まった産地のものしか食べたくありません。
そうでないところのものを食べると変な感じがしてしまいます。

ファーストフードのほとんどは、舌にしつこい感じがしますし、
香辛料は大体強すぎます。
魚やエビ・カニは近くの海でとれたものは好きだけど、遠くまで
運ばれると生臭くて食べられなくなります。
トマトなんかは冬はまずいけど、夏に近づくにつれて
食べられるようになります。
生竹の子は大好き!毎日食べてもいいくらいです。
でも、ゆで竹の子はそれほど食べられないし、輸入したものは
ほぼ食べられません。
きっと旬が関係しているんだと思います。

いつもは好きな料理に、知らされずにこれらのものが入って
いたとしたら、やっぱり1口飲みこむのがやっとなんです。
料理の中の普通のカブが口に入った時にはひどい味がしました。
それは牛小屋の臭いそっくりだと思えたのです。

このようなことがあるから給食もほとんど食べられません。
1年生の時、給食を食べてみるよう先生に言われ続けたときには
パニックになっていました。

2年生の時から塩と醤油を学校に持って行かせてもらっています。
そのおかげで食べられるものが少し増えました。
それでも、まだ全体的に言えば食べられていないと思います。
あまりにも食べられない時は家に帰ってから倒れます。

困ることはもうひとつあります。
薬がなかなか飲めません。
これは嫌いな味の薬がいくつかあるからです。
「我慢して飲みなさい!病気が治りませんよ」と言われることが
ありますが口に入れることもできないし、無理に口に入れられると
すぐに出てきます。
どうしたらよいか判らなくなって、またパニックがひどくなります。
そして熱が出て、病気が悪くなって・・・悪循環です!

この前は、自分で「飲まなくちゃ!」と思っただけで過換気に
なりました。今思えば大変でした。
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