わかってほしい、ぼくのこと

僕の感覚過敏について
            金坂 律


目   次
まえがき

第一章  感覚過敏の種類

 1-1 視覚過敏

 1-2 聴覚過敏

 1-3 味覚過敏

 1-4 触覚過敏

 1-5 嗅覚過敏

 1-6 前庭感覚

 1-7 固有感覚


なかじめのかわりに
        金坂 光




コラム1
書字障害で大変な事



1-2 聴覚過敏
聴覚過敏の人は、特に拾わなくてもいい音を
拾ってしまう時がけっこうあります。
体や心の調子が良くない時に多く起きます。

ちなみに僕の苦手な音は飛行機の音や、
トイレのエアジェット、掃除機の音、強いエアコン
の音などです。
どれも耳にひびいて、へんな感じがするんです。
小さいころは泣いたり、逃げまわったりしていました。
今はそんなことはしないけれど、やっぱり
きらいです。
でも、なぜか雷・台風以外の自然の音
(例えば風や雨)は大丈夫です。

大きい「人の声」も苦手です。とくに「かけ声」や
「怒鳴る声」。
教室や体育館など室内だと部屋中にひびいて
ずいぶんつらいです。

だから僕は、さっきの視覚過敏とあわせて、
みんなと同じ教室に入れないんです。
本当は入りたいんですけれどね。

 都会や、電車の中など人が多い所は苦手なんです。
トンネルやホールの音も苦手です。
色々なところからいっぺんに大きな音が
するからです。

ここまでは、聴覚過敏の人は音がいっぱい
聞こえてしまい、つらいということはわかって
もらえましたが、それだけでなく熱を出して
寝込むこともあります。
どういう時にそういう状態になるかというと、
例えば1日中工事の音などを聞いていたり
すると聴覚過敏がもっと進んでしまい、
つらくなるのが原因で寝込むことがあります。
いつもは聞こえない音、例えば車の中で
なっている音楽の音がうるさく感じたりします。

注意! その後に熱がでます。
    大体一晩で治まります。
    でもその一晩がつらいです。

一番つらいのは、電車の警笛や、車の
クラクションや、犬の声。
電車の警笛の中でも横浜線の警笛が一番つらいです。
犬の声は声がかわいくても、恐くても、嫌です。

反対に好きな音は、水のせせらぎの音、
風で揺れる葉っぱの音などです。
ちなみにせせらぎの流れを見るのも好きです。
きらきらする葉っぱもね。

聴覚過敏の人は、静かな所に行くと落ち着けます。
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