困った子は困っている子 フラッシュバックとタイムスリップについて
概念を説明することは難しいと感じ、
ここで体験談を2つお話してみたいと思います。



フラッシュバック
ある少年の話です。
その少年はアスペルガーと診断されていますが、
アスペルガーの子に見られる一つの特徴として
フラッシュバックがあるといわれていました。

実際、その子の行動でどれがフラッシュバックかと
言いますと、
突然、何の前触れもなく
「僕が○歳のとき、★★くんにいじめられた!」と言っては泣きだし、
「僕が●歳のとき、お母さんは◎◎の約束をしたのにしてくれていない!」
と言っては怒りだし。。。。。

きっとその少年の頭の中には過去のことを思い出させる
何かのきっかけがあったのでしょうけど、
まわりにいる人にはそれが何のことだか全くわからない。
しかも
「僕が△歳の時に☆☆をして楽しかった」などというよかったこと、
ポジティブなことは一切なく、
何かをされたとか、何かをしてもらえなかったというネガティブなこと
ばかりを言い出す。
そして最後には「どうせ僕なんてどうなったっていいのね・・・」
「僕なんか大事じゃないのね・・・」という結びになる。


この少年のような特徴こそ、見逃してはならない、そして
考えを改めさせなくてはならないものであって、
それはたんに、「それは違う!」という言葉だけではどうにもならない
ものだと思います。
「君は大切な人間だよ」「君のことを愛しているよ」
ということを時間をかけて教えていくとともに、
成功体験をたくさん積ませて、「褒められることの喜び」を味あわせる
必要があると思われます。


タイムスリップ
こちらは私が中学生時代に友人の家で体験したできごとです。
中学生時代、仲の良い友人の家によく遊びに行きました。
そこのお母さんがちょっと変わっているということは友人から
よく聞いてはいたのですが、家に遊びに行くたびに私は様々な
人物に変身しました。


「あなたさ〜、今思い出したんだけど、昨日の実習の時
私の後ろの席にいなかった?」

そんなこと言われても、当時私は中学生。
話の相手は友人のお母さん。
一緒に実習などするはずがありません。

友人に言わせるとお母さんは頭の中で学生時代に戻っていることが
よくあるそうで、その時は遊びに来ている子どもの友達までもが
自分の同級生や恩師になってしまう。
もちろん、そのような状態の時は「学生」ですから、自分の子どもも
認識できていない。。。ということでした。

実際の病名は私にはわかりませんが、現象自体は「タイムスリップ」
であるということでした。

フラッシュバック
タイムスリップ
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